令和8年 6月号
- 6月1日
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気持ちの良い春の陽気はあっという間に過ぎ去り、梅雨入りも間近といった天気が続いています。屋外で思いきり遊ぶ時間が減り、室内での活動が増えるこの時期。限られたスペースで過ごす時間が続くと、子どもたちも発散しきれないストレスを感じ、機嫌が悪くなったり、人や物に当たってしまったりすることもあるかもしれません。少ない晴れ間を見計らって戸外活動をできる限り取り入れたり、室内遊びを工夫したりしながら、梅雨の時期を元気に乗り切っていきたいと思います。
さて、今回は「言葉」について少しお話をさせていただきたいと思います。
子どもたちは、日々の生活の中で数えきれないほど多くの言葉を耳にしています。家庭や保育園で自分に向けられる言葉だけでなく、大人同士や子ども同士の会話、テレビやインターネットなど、本当にさまざまな場所で言葉に触れています。
そして、成長とともに理解できる言葉が増え、自分でもその言葉を使いながら、少しずつ言葉を身につけていきます。その過程では、意味を十分に理解しないまま使ったり、言葉の響きや面白さだけで使ったりすることもあります。
時々、「最近、汚い言葉や良くない言葉を使うようになってきた」と心配される保護者の方もいらっしゃいます。しかし、この年齢の子どもたちの場合、悪気があって使っているというよりも、覚えた言葉を使うこと自体を楽しんでいることが多く、言葉遊びの延長のような感覚である場合も少なくありません。
ただ、だからといって、そのまま放っておいて良いわけではありません。間違った使い方を続けることで、「この言葉を使っても大丈夫なんだ」と誤った理解につながってしまうこともあるからです。また、本人に悪気がなくても、言われた相手や聞いていた周囲の人が傷ついたり、不快な思いをしたりすることもあります。
そのような場面では、頭ごなしに叱るのではなく、「その言葉はどういう意味なのか」「なぜ良くないのか」「相手はどんな気持ちになるのか」を、子どもたちに丁寧に伝えていくことが大切です。
また、子どもたちの言葉の使い方だけでなくあらゆる面で最も大きな影響を与えるのは、やはり身近にいる家族の存在です。大好きな親や兄弟を真似したくなるのは、とても自然なことです。だからこそ、大人が日頃から人としてのお手本を示していくことが、子どもたちの「当たり前」の基準につながっていきます。
子どもの言葉遊びは、成長過程の中である意味では誰もが通る道でもあります。その都度、大人が丁寧に伝え、修正しながら、根気よく関わっていきたいですね。
園でも同じように、子どもたちに丁寧に関わっていきたいと思います。
園長 藤本志磨