令和8年5月号
- 5月1日
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新緑の葉が鮮やかに輝き、そこかしこに色とりどりの花が咲く、とても気持ちの良い陽気となりました。 その変化に合わせるように、小さな虫やアリたちも活発に動き始めています。これからの季節、園庭や公園は子どもたちにとって最高の「自然観察の場」となるでしょう。
普段は気づかないような小さな命に目を向け、慈しむ心を育む絶好の時期です。新鮮でエネルギッシュな力みなぎるこの季節、新年度のスタートという意識を改めて持ちながら、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
新年度がスタートして1か月。新しい環境に少しずつ慣れ、子どもたちがのびのびと遊ぶ姿が見られるようになってきました。特にクラス替えや新入園のあったクラスでは、ようやく緊張がほぐれて「本来の姿」が見え始める頃です。これからお友だちとの交流も増え、気の合う仲間ができることで、園生活はより一層楽しく充実したものになっていくでしょう。
一方で、保護者の皆様から時折このようなご相談をいただくことがあります。
「うちの子、いつも一人で遊んでいるみたいで心配です」
「お友だちの輪に入れているでしょうか?」
大人の目から見ると「お友だちと遊ぶ=良いこと」「一人でいる=寂しい・心配」というイメージがあるかもしれません。しかし、子どもの発達において「一人遊び」は欠かせない、非常に重要なステップです。
一人遊びをしている時、子どもたちの頭の中はフル回転しています。自分の想像した世界でイメージを膨らませ、空想の生き物と対話をしたり、何かに没頭したり……。それは決して「寂しい時間」ではなく、自分自身の内面を豊かに耕している充実した時間なのです。
また、同じ場所で同じおもちゃを使っていても、実はそれぞれが自分の世界で遊んでいる(並行遊び)という時期もあります。そこから成長とともに、少しずつ「誰かと一緒」の楽しさを知り、集団での遊びへと広がっていきます。
もちろん、本人が「お友達と遊びたいけれど入れない」と困っている時には、私たちが橋渡しをしていきます。ですが、お子さんが自分から一人遊びを楽しんでいるのであれば、どうぞ安心して見守ってあげてください。
一人遊び、仲間遊び、そして集団遊び。それぞれの良さを実感しながら、その時の自分の気持ちに合わせて遊びを選べる、しなやかな心へと成長してほしいと願っています。
園長 藤本志磨